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そのPMOでプロジェクトが成功するのか?

ITプロジェクトにおけるPMO(Project Management Office)という言葉は、ITプロジェクト携わる人にとっては知っていて当たり前な状況になっている。

しかしながら、PMOのその実態や導入目的を誤って理解していると、無駄な投資にしかならず、ITプロジェクトの成功率は全く改善しないということになってしまう。

PMOの定義をインターネットで検索すると、以下のようなミッションであるとの記載が多い。

  1. プロジェクトマネジメント方式の標準化
  2. プロジェクトマネジメントに関する研修など人材開発
  3. プロジェクトマネジメント業務の支援
  4. プロジェクト間のリソースやコストの各種調整
  5. 個別企業に適応したプロジェクト環境の整備
  6. その他付随するプロジェクト関連管理業務

プロジェクト推進の為には必要なことであり、これ自体に異を唱えるつもりはない。

しかし、ITプロジェクトの半数が予算オーバーなどの問題で失敗していると言われている現状であっても、最優先で導入(或いは外部に委託)すべきPMOは上記のような、PMの補助的な組織なのであろうか。

失礼ながら、経験、素養ともに十分で、プロジェクトを成功裡に導けるPMの数は一握りしかいない(育っていない)はずである。

そのために、上記の通りの標準化などで俗人化の排除、PMのレベルアップを図ることも重要であろう。

しかし、その取り組みでは、フライトシミュレータしか操縦したことのないものが、いきなりひとりで国際線航空機を運航するような暴挙である。

経験豊富なPMが、多数の未熟なPMを教育・指導するという体制でプロジェクトを進めることが、貴社に必要とされているものではないのだろうか。

私が提起したいのは、PMOという名前でひとくくりにせず、PMの下部組織であるProject Management Officeを設置するのか、 ”プロジェクト・マネジャーの意思決定の支援をし、場合によっては指導をする” Project Management Officerに支援してもらうのか、その正しい判断が必要ということである。

雑務にも関わらずPMOという名前だけで高い費用を請求される会社に、無駄な費用を支払っていないのかの見直しも必要であろう。